記事更新日:2026年10月23日
記事公開日:2026年10月23日
資料のスライドが20枚、30枚と増えてくると、話題の切り替わりに中表紙(章扉・セクション区切りのスライド)を入れたくなります。中表紙があると、聞き手は「ここから次の話が始まる」と分かり、話し手もひと呼吸おけます。
ところが中表紙は、章名を真ん中に置いただけで終わりがちなページでもあります。実際の会社紹介資料やIR資料を並べてみると、番号の扱い方、背景の作り方、写真や目次の使い方で、作り方ははっきりいくつかの型に分かれます。
この記事では、スラデザに掲載している中表紙のスライド266枚をすべて見比べて6つの型に分け、実在企業のスライド18枚とあわせて解説します。パワポやGoogleスライドで中表紙を作るときの参考にしてください。
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中表紙は、どの型でも「番号」「章名」「ロゴ」の3つが基本の材料です。違いが出るのは、背景を何で作るか(余白・色・写真・グラデーション)と、番号や目次をどう見せるかです。まずは6つの型を整理しておきます。
| 型 | 得意なこと | 向いている場面 |
|---|---|---|
| ① 番号と章名だけのシンプル型 | どんな資料にもなじみ、作るのが一番簡単 | 決算説明資料・提案書・社内資料 |
| ② コーポレートカラーで塗りつぶす型 | 白地の本文との切り替わりがはっきりする | 会社紹介資料・採用ピッチ・投影する資料 |
| ③ 写真と組み合わせる型 | 章の中身を写真で予告できる | 採用資料・カルチャーデック・事業紹介 |
| ④ 番号を大きく見せる型 | 資料のどこまで進んだかが一目で分かる | 章が少ない決算説明資料・短い会社紹介 |
| ⑤ 目次を再掲して現在地を示す型 | 全体の中のいまの位置を示せる | 章が多い資料・事業計画・統合報告書 |
| ⑥ グラデーションや質感で見せる型 | 写真がなくても雰囲気を出せる | サービス紹介資料・ブランドを伝えたい資料 |
最も基本になる型です。白や淡い色の背景に、章の番号と章名だけを置きます。装飾がないぶん番号と章名の並べ方、線の入れ方、余白の取り方で印象が決まります。決算説明資料や提案書など、どんな資料にもなじみます。

引用元:https://f.irbank.net/pdf/20250623/140120250620595138.pdf
ハンモックの中表紙スライドです。白い背景の中央より少し左に、「01」と「会社概要」を1行で並べ、間に薄いグレーの短い横線を挟んでいます。画面の左端には黄緑から緑へ変わる細い縦の帯があり、右上にロゴ、左下にコピーライトとページ番号。置いているのはこれだけで、残りはすべて余白です。

引用元:https://speakerdeck.com/smartshopping/smartshopping-culturedeck
SMatの中表紙スライドです。資料名は「smartshopping 会社紹介資料」で、左下のクレジットは「SMat, Inc.」です。背景は真っ白ではなく、ごく薄いグレー。太い「01」と大きな「会社概要」を縦の細い線で区切り、章名の下に灰色で「Company Overview」と添えています。文字のかたまりは左に寄せ、上下は画面のほぼ中央にそろえています。

引用元:https://speakerdeck.com/upsider_official/upsider-culture
UPSIDERの中表紙スライドです。明るいグレーの背景に、斜めに走る光の筋のような模様を薄く敷いています。左側には「01」と短い横線、その下に大きな「BUSINESS」、さらに小さく「事業」。番号・英語・日本語を左揃えで縦に積み、色は黒の1色だけです。
背景をコーポレートカラーで全面に塗り、白い文字を置く型です。本文が白地の資料なら、スライド一覧でページの並びを見ただけで章の区切りが分かります。会社紹介資料や採用ピッチ、投影して話す資料と相性のよい作り方です。

引用元:https://ssl4.eir-parts.net/doc/4076/tdnet/2547107/00.pdf
シイエヌエスの中表紙スライドです。青紫の1色で全面を塗り、中央に白い文字で「01」「Company Profile」「会社概要」の3段を中央揃えで置いています。写真も図形もロゴもなく、使っている色は青紫と白の2色だけです。

引用元:https://f.irbank.net/pdf/20260331/140120260331594348.pdf
スペースマーケットの中表紙スライドです。緑で塗った面の四隅を大きく丸め、外側にごく薄いグレーの縁を残しています。中央には「01」、その下に短い白い線、さらに字間を広げた「会社概要」。下の中央に白いロゴを小さく置いています。

引用元:https://speakerdeck.com/tellernovel/teller-novel-culture-deck
TellerNovelの中表紙スライドです。赤で塗った背景の外周に、ピンク・水色・オレンジの曲線やジグザグ、丸い点を紙吹雪のように散らしています。中央は空けてあり、白い「会社概要」と、背景になじむ薄いピンクの「COMPANY」だけを置いています。
写真を大きく使い、これから話す章の中身を予告する型です。オフィスや働く人、事業の現場の写真を使えば、章名を読む前に何の話が始まるかが伝わります。採用資料やカルチャーデック、事業紹介でよく見かけます。

引用元:https://speakerdeck.com/smartround/companydeck
スマートラウンドの中表紙スライドです。左に細いウェイトの大きな「1」と「PURPOSE」「目指す社会と課題」、右半分に青空と高層ビル群の写真を角丸で置いた、左右分割の構成です。章名の下には「日本経済におけるスタートアップの重要性」「Mission / Vision / Value」など、この章で話す4項目を箇条書きで添えています。

引用元:https://speakerdeck.com/helloinc/company-deck
ハローの中表紙スライドです。画面を斜めの線で分け、左の濃いチャコールの面に白で大きく「Evaluation System」、細い線の下に「04 評価制度」と書いています。右側は2人が打ち合わせをしている写真で、右端にはゴールドの細い縦帯とロゴ。同じ資料の他の章の中表紙も、写真と章名を差し替えただけの同じ構成です。

引用元:https://f.irbank.net/pdf/20250616/140120250616590376.pdf
フーディソンの中表紙スライドです。左に赤い三角形、中央に現場でヘルメットをかぶった人たちの写真を斜めに切って置き、右下に残した白い三角の余白に大きな「1」「BUSINESS OVERVIEW」「事業概要」を右揃えでまとめています。同じ資料の2章目も、写真を差し替えただけの同じ型です。
章の番号そのものを図形のように大きく扱う型です。資料のどこまで進んだかが番号の大きさで一目で分かり、文字が少なくても画面が埋まります。章の数が少ない決算説明資料や、短めの会社紹介資料に向いています。

引用元:https://f.irbank.net/pdf/20250624/140120250612588829.pdf
QDレーザの中表紙スライドです。黒い背景の左側に、画面の高さの半分ほどある細い白の「01」を置き、「0」の左端は画面の外にはみ出させています。右側には小さく「事業の概要」とだけ書き、下には細い横線とロゴ。番号と章名の大きさの差がとても大きい一枚です。

引用元:https://ssl4.eir-parts.net/doc/7069/tdnet/2397881/00.pdf
サイバー・バズの中表紙スライドです。4:3のスライドです。濃いグレーのグラデーションの背景に、背景より少しだけ明るいグレーで巨大な「1」を置き、上端から下端まではみ出させています。左には白で「CHAPTER 1」と、画面右端まで伸びる細い線、その下に「2024年9月期第1四半期 決算概要」。

引用元:https://speakerdeck.com/aisaac/companydeck
アイザックの中表紙スライドです。赤で塗った背景の右側に、左右から三角に切り込んだ独特の形で写真を切り抜いて置いています。左には白で「Organization」「組織」。右下には白の巨大な「03」があり、写真にまたがって重なりながら下端で切れています。
中表紙に目次や章の一覧を載せ、いまどの章にいるのかを示す型です。章が5つ以上ある長い資料や、事業計画及び成長可能性に関する事項、統合報告書のように、読み手が途中から開くことも多い資料に向いています。

引用元:https://www.nikkei.com/nkd/disclosure/tdnr/20250612588455/
スマレジの中表紙スライドです。左に「1. 会社概要」から「5. リスク情報」までの章の一覧を並べ、これから始まる「5. リスク情報」だけを太く大きくしています。その横から紫のグラデーションのピル型の帯が写真の上へ伸び、右側の大きなオフィス写真にも緑や黄緑のピル型の装飾を重ねています。同じ資料では、章が変わるたびに強調する行と帯の色が変わります。

引用元:https://corp.en-japan.com/company/report/enjapan2023_report.pdf
エン・ジャパンの中表紙スライドです。統合報告書の一枚です。白い背景の左下に、濃紺から水色へのグラデーションで塗った巨大な「COMPANY」を置き、右上にはウェブサイトのナビゲーションのように「COMPANY」「BUSINESS」「SUSTAINABILITY」「DATA」「INDEX」を並べています。いまの章の「COMPANY」にだけ下線を引き、「INDEX」は黒いボタンの形です。

商船三井の中表紙スライドです。統合報告書の扉ページです。左に方位磁針の青い写真を敷き、白で「SECTION 01」と「商船三井はこの先、何を目指すのか?」という問いを置いています。中央には青の大きな英字「RESILIENT GLOBAL ENTERPRISE」と短いリード文、その下に「MOLの目指す姿 → P.07〜13」の青いタグ。右端のグレーのサイドバーには「Introduction」「01 MOLの目指す姿」「02 MOLの課題」「03 MOLの打ち手」「データセクション」が並び、いまの「Introduction」だけが青く強調されています。
写真の代わりに、ぼかしたグラデーションや粒子の質感で背景を作る型です。写真素材がなくても資料の雰囲気を出せるので、サービス紹介資料やブランドを印象づけたい資料に向いています。

引用元:https://speakerdeck.com/cococoinc/service-deck
cococoの中表紙スライドです。生成り色の背景の中央に、緑からオレンジへ変わるぼかした球のようなグラデーションを1つ置いています。その上にセリフ体の大きな「01」とゴシック体の「会社概要」。画面の左右の端には、ロゴの「cococo」の文字を大きく薄く切り取ったような模様が見えます。

引用元:https://pdf.irpocket.com/C4165/YpwX/Ivp2/XoIf.pdf
プレイドの中表紙スライドです。決算説明資料の中で、製品「PLAID Data Mind」の章の始まりに置かれた一枚です。濃い青から水色、白までをぼかして混ぜた背景に、中央揃えの白でロゴ、「AI時代のデータドリブン経営を実現」という一文、5行の説明文を置いています。番号や章名の代わりに、その章で伝えたい結論を書いています。

引用元:https://speakerdeck.com/yoloinc/zhu-shi-hui-she-yolo-cizi-liao-650d5fdf-2865-4a36-bd46-2a95d0e37f0d
YOLOの中表紙スライドです。白い背景から、青・紫・赤・オレンジへと変わる大きな曲線の面が盛り上がるように広がっています。面全体にざらっとした粒子の質感が付いていて、ベタ塗りとも写真とも違う手触りです。中央には白い太いゴシックの英字で「SOLUTION」の1語、右下に白いロゴ。
今回は「中表紙」の高品質なスライドを18つ紹介しました。
266枚を並べてみると、上手な中表紙は凝った装飾よりも、全章で同じ型を使い回せるように作られていることが共通していました。番号と章名の位置、帯やロゴの位置を固定し、変えるのは番号・章名・写真・強調する行だけ。だから資料のどこを開いても「ここから新しい章だ」と分かります。
迷ったら、まずは番号と章名だけのシンプル型か、コーポレートカラーで塗りつぶす型で作ってみてください。章が多い資料なら目次を再掲する型、写真素材があるなら写真と組み合わせる型、と資料の長さや素材に合わせて選ぶと決めやすくなります。
まだもう少し別のデザインを見たい!と言う方は、中表紙のスライドデザイン一覧も参考にしてみてくださいね。
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