記事更新日:2026年08月11日
記事公開日:2026年08月11日
プレゼン資料で「手順」や「流れ」を説明する場面は、選考フロー・導入ステップ・ビジネスモデル・業務プロセスと、資料の種類を問わず何度もやってきます。ところがフロー図は、箱と矢印を並べただけで急に野暮ったくなる、難しい図でもあります。
そこで今回は、スラデザに集まった実際のビジネス資料から、フロー図のスライドを「図の形」ごとに5つの型に分けて15枚紹介します。用途ではなく形で分類しているので、「自分がいま作りたい図はどれか」から逆引きできます。
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本題に入る前に、この記事で扱う5つの型を整理しておきます。伝えたい内容によって選ぶべき形は変わります。
| 型 | 得意なこと | 向いている場面 |
|---|---|---|
| ① 横並びステップ型 | 各工程の中身を文章で説明する | 選考フロー、導入までの流れ、利用手順 |
| ② 矢羽根・シェブロン型 | 「後戻りしない一方向の流れ」を強調する | 評価制度、開発プロセス、バリューチェーン |
| ③ 循環・ループ型 | 終わりが始まりに戻る構造を見せる | PDCA、成長サイクル、フライホイール |
| ④ レーン分割・マトリクス型 | 「誰が」「どの工程を」担うかを同時に示す | 体制図つき業務フロー、分業の説明 |
| ⑤ Before/After 対比型 | 導入前後の工程数の差を一目で見せる | サービス紹介、業務改善の提案 |
工程を四角い箱で横に並べ、矢印でつなぐ最も基本的な形です。各工程に説明文を添えられるので、情報量を確保したいときに向いています。

クロスマート株式会社の選考フロースライドです。横並びステップ型の教科書と呼びたい1枚。角丸の箱を5つ等間隔に置き、上部だけをコーポレートカラーのオレンジで塗って「STEP 1」のラベルにしています。箱と箱のあいだの矢印は塗りつぶした小さな三角形だけで、線を引いていません。下段には社員の写真を4枚並べ、選考の各段階で会う人の雰囲気を伝えています。

引用元:https://speakerdeck.com/rakko/introduction
ラッコ株式会社(ラッコキーワード)のフロー図スライドです。3ステップそれぞれに、キャラクターが操作している場面のイラストを淡いブルーの円で囲んで配置しています。STEP番号は濃紺の円形バッジで、吹き出しのようにイラストの左肩へ食い込ませています。工程数を3つに絞ったぶん1枚あたりの面積が広く、QRコードとリンクまで入れる余裕が生まれています。

引用元:https://speakerdeck.com/todoker/culture-deck-2024-sep
株式会社トドケールのフロー図スライドです。箱を使わず、画面を横断する1本の水平線の上に5つの丸い点を打ち、そこから説明を上・下・上・下と交互に引き出しています。線はイエローの矢印を細かく連ねて作られていて、それ自体が右方向への流れを表しています。箱の枠線がないぶん余白が広く取れ、各工程に3行の説明文を入れても圧迫感がありません。
先端が尖った矢羽根(シェブロン)を数珠つなぎにする形です。箱と矢印を1つの図形にまとめられるため、横幅を節約しながら「一方向に進む」印象を強く出せます。

引用元:https://speakerdeck.com/madoguchi/xin-zu-cai-yong-zi-liao-madoguchi-culture-deck-v1-dot-0
madoguchi株式会社の評価制度フロースライドです。矢羽根型の最小構成。画面いっぱいの幅に6つの矢羽根を並べ、左のごく淡いブルーから右の鮮やかなブルーへ、1色だけを段階的に濃くしています。図の上には説明文が2行あるだけで、図の下は完全な余白。使っている色はブルーと白の2色のみです。

引用元:https://speakerdeck.com/akippa/for-engineers
akippa株式会社のビジネスモデルのフロー図スライドです。同じ矢羽根型でも、こちらは図形の中に工程名だけを置き、詳しい説明は矢羽根の下に中央揃えで流しています。ミントグリーンのグラデーションが左から右へ濃くなり、4つ目の「駐車場運営」で最も濃くなります。下部には枠線だけの補足ボックスを置き、図とは別レイヤーの情報として分離しています。

引用元:https://speakerdeck.com/chushutsusha/chou-chu-yadoru-hui-she-shao-jie-zi-liao
株式会社抽出舎のフロー図スライドです。塗りを一切使わず、細い線だけで描いた白抜きの矢羽根3つ(issue/idea/challenge)を上段に置き、その下に「相談・ヒアリング・リサーチ…」と8つの細かい工程を縦書きのラベルで打っています。大きな流れと実作業を2階層に分けた構成です。左半分を白、右半分を薄いグレーに塗り分け、図をグレー側にまとめています。
最後の工程が最初に戻ってくる構造を表す形です。PDCAや成長サイクルのように「回り続けること自体が価値」である話に使います。

引用元:https://speakerdeck.com/monotaro/monotaro-cai-yong-shao-jie-zi-liao-for-engineers
株式会社MonotaROの成長サイクルのフロー図スライドです。円を描かずに循環を表した1枚。5つの工程を横一列に並べたうえで、右端から上へ立ち上げた線を左端の1つ目まで戻し、その帰還線の途中に「ユーザーの獲得・売上への貢献」という赤いピル型のラベルを置いています。円形に配置すると文字が斜めになったり読む順番が分かりにくくなりますが、この形なら左から右に読むだけで済みます。

株式会社SQUEEZEのPDCAサイクルのフロー図スライドです。太いグレーのドーナツを4分割し、各区画に工程名を円周に沿って配置した王道の円環型。外周をさらに点線の輪で囲み、その上を三角の矢印が回ることで回転方向を示しています。円の中心には「AI・テック」「オペレーション」の2つの円を重ねたベン図を置き、サイクルを回す主体を明示しています。

引用元:https://f.irbank.net/pdf/20260325/140120260325589039.pdf
株式会社Hutzper(フツパー)のサプライチェーンのフロー図スライドです。円ではなく、画面を大きく一周する角丸の長方形ループでサプライチェーン6工程をつないでいます。上段は左から右へ、右端で折り返して下段は右から左へ。工程の区切りは矢羽根の切れ込みで表現し、オレンジから赤へグラデーションさせて一周の進行を示しています。ループの内側の空洞に自社サービスを置き、上下の工程へ向けて短い矢印を伸ばすことで「どの工程にも関与している」ことを表しています。
横軸に工程、縦軸に担当者や部門を取り、交差する場所に作業を置く形です。「流れ」と「分担」を1枚で説明できるため、体制の話とセットになる業務フローに向いています。

引用元:https://speakerdeck.com/algomatic/algomatic-works-company-deck
Algomatic Works株式会社のレーン分割のフロー図スライドです。横軸に採用活動の5工程、縦軸に「採用担当者」と「AIエージェント」の2レーンを取ったマトリクス。上のレーンはグレー、下のレーンは淡いグリーンで塗り分けられ、それぞれのレーンに矢印が1本ずつ通っています。両レーンの矢印にはさまれた中央に、循環を表す小さな2本矢印のアイコンが各工程ごとに置かれ、人とAIが往復しながら進むことを示しています。

引用元:https://speakerdeck.com/mikan_inc/engineers-handbook
株式会社mikanの開発フロー図スライドです。8つの工程を横に並べたうえで、上部に「Backlog整理」「施策実行」という2本のオレンジの帯を渡して工程をグループ分けし、各カラムの最下部には薄いグレーの帯で「参加:メンバー全員/PJメンバー」と担当を明記しています。工程名はオレンジ、説明文は黒、担当者は小さいグレーと、3段階の情報を文字サイズと色だけで整理しています。

引用元:https://speakerdeck.com/riekondo/quackshift-hui-she-shao-jie-zi-liao
株式会社QuackShiftの開発フローのスライドです。マトリクスの列見出しに矢羽根を使った構成。上段の「企画構想・要件定義/PoC/導入・実装/運用・保守」が矢羽根でつながっているため、表でありながら左から右への流れが失われていません。その下は「ビジネスデザイン」「AI開発」の2レーンで、見出しだけを濃紺で塗り、中身のセルは白+細い枠線に統一しています。セル内では強調したい語だけをブルーの文字色に変え、太字を使わずに読ませています。
2本のフローを上下に並べ、導入前と導入後を比べる形です。工程が減ったこと・短くなったことを説明せずに見せられるため、サービス紹介資料で強い効果を発揮します。

引用元:https://speakerdeck.com/wed/wed-company-deck
株式会社WEDのBefore/Afterのフロー図スライドです。上段に「既存の売り上げ報告フロー」としてSTEP 1〜9の矢羽根を画面いっぱいに並べ、下段に「Zero導入後のフロー」としてSTEP 1〜4だけを並べています。同じ図形・同じ高さで揃えているので、下段の短さがそのまま削減量に見えます。上段は淡いグレーの背景に沈め、下段は白地に濃紺の枠線で囲んで手前に出す、という前後関係の付け方も的確です。

引用元:https://f.irbank.net/pdf/20260327/140120260326589956.pdf
株式会社AlbaLinkの仲介と買取を比較したフロー図スライドです。上段の「仲介」は9工程のグレーの矢羽根、下段の「買取」は5工程のブルーの矢羽根。ここまではWEDと同じ構図ですが、この1枚は余った4工程分のスペースを点線の矢羽根で残し、その中に「スピーディに空き家の売買が完結」と書いています。消えた工程の跡地をそのままメッセージ欄に変える発想には、一本取られました。上段には「長期間にわたることも」と波括弧を渡し、時間的な負担も添えています。

引用元:https://f.irbank.net/pdf/20250625/140120250625598827.pdf
株式会社サインドのBefore/Afterのフロー図スライドです。こちらは一直線の流れではなく、1つの入力が5つの管理画面に枝分かれするツリー構造を左右に並べて比較しています。導入前は店舗から「手動入力」のラベルを経て5本の線が伸び、導入後は同じ位置に製品のアイコンが入り、「一括反映」の赤いラベルから同じ5本が伸びる。線の本数を変えずに、途中の1要素だけを差し替えて違いを見せる構成です。
今回は「フロー」の高品質なスライドを15つ紹介しました。工程を丁寧に説明したいなら①横並びステップ型、一方向の勢いを出したいなら②矢羽根型、回り続ける構造なら③循環型、分担も一緒に見せたいなら④レーン分割型、導入効果を訴えたいなら⑤Before/After型。作りたい図が決まっているなら、まず型を選んでから中身を詰めると迷いません。
スラデザにはこのほかにもフロー図のスライドが多数掲載されています。実際の資料から探したい方は、下のボタンから一覧をご覧ください。
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